おだやか読書日記

ミステリとかファンタジーとか

国内作家

出久根達郎『出久根達郎の古本屋小説集』(ちくま文庫)

収録作品 古本屋のにおい 「猫じゃ猫じゃ」 「カーテンのにおい」 「書棚の隅っこ」 古本をあきなう 「おやじの値段」 「腹中石」 「紙魚たりし」 「背広」 「セドリ」 「えっぽどのこと」 思い出のページ 「本の家」 「焼き芋のぬくもり」 「金次郎の愛読書…

一穂ミチ『スモールワールズ』(講談社文庫)

収録作品 「ネオンテトラ」 「魔王の帰還」 「ピクニック」 「花うた」 「愛を適量」 「式日」 「スモールスパークス(あとがきにかえて)」 ネットの紹介で気になっていた一冊。普段あまり読まないタイプの作家さんなので自分に合うか少々不安だったのです…

泡坂妻夫『11枚のとらんぷ』(創元推理文庫)

あらすじ アマチュア奇術クラブがショーのラストに披露した〈人形の家〉。その仕掛けから飛び出すはずの女性が姿を消し、その後マンションの自室で撲殺死体となって発見された。その死体の周りには、同じクラブ員の鹿川が著した奇術小説集『11枚のとらんぷ』…

森川智喜『動くはずのない死体 森川智喜短編集』(光文社)

収録作品 「幸せという小鳥たち、希望という鳴き声」 「フーダニット・リセプション 名探偵粍島桁郎、虫に食われる」 「動くはずのない死体」 「悪運が来たりて笛を吹く」 「ロックトルーム・ブギーマン」 どれ一つとして同じような話はなく、様々な趣向を凝…

方丈貴恵『孤島の来訪者』(創元推理文庫)

『時空旅行者の砂時計』に続く〈竜泉家の一族〉三部作の第二弾。 あらすじ 今では無人島となっている幽世島(かくりよじま)では、45年前、島にいた13人もの人々が殺されるという凄惨な事件が起こっていた。その事件を題材にしたテレビ特番のロケを行うため…

方丈貴恵『時空旅行者の砂時計』(創元推理文庫)

主人公の加茂冬馬は、肺病を患った妻が重篤な状態に陥り絶望していた。すると突然謎の声が聞こえ、妻を救うには彼女の祖先を襲った“死野の惨劇”を阻止する必要があるという。いわれるがままに2018年から1960年にタイムスリップした加茂は、妻の祖母の双子の…

有栖川有栖『46番目の密室』(講談社文庫)

何故だか自分でもわからないが、社会人になってからミステリは翻訳ものを多く読むようになり、国内作家も読むには読んでいるが、学生の頃よく読んでいた綾辻行人や有栖川有栖、法月倫太郎、二階堂黎人といった新本格作家はあまり手にしなくなっていた。しか…