おだやか読書日記

ミステリとかファンタジーとか

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

購入本 2/29

今月の購入本まとめ(新刊購入のみ、読了本込み) ヴィヴィアン・コンロイ『プロヴァンス邸の殺人』(ハーパーBOOKS) ホレス・マッコイ『屍衣にポケットはない』(新潮文庫) ジョン・バカン『三十九階段』(東京創元社) フランク・グルーバー『レザー・デ…

森川智喜『動くはずのない死体 森川智喜短編集』(光文社)

収録作品 「幸せという小鳥たち、希望という鳴き声」 「フーダニット・リセプション 名探偵粍島桁郎、虫に食われる」 「動くはずのない死体」 「悪運が来たりて笛を吹く」 「ロックトルーム・ブギーマン」 どれ一つとして同じような話はなく、様々な趣向を凝…

ヴィヴィアン・コンロイ『プロヴァンス邸の殺人』(ハーパーBOOKS)

あらすじ 1930年、スイスで寄宿学校の音楽教師をしているアタランテは、疎遠だったパリ在住の祖父が亡くなったことで莫大な遺産と館を受け継ぐことになった。しかし相続にあたり、祖父が秘密裏に続けていた探偵業を引き継ぐという条件が付されていた。 引っ…

紫金陳『検察官の遺言』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

あらすじ 地下鉄で騒ぎを起こした男が持つスーツケースの中に入っていたのは元検察官・江陽の遺体だった。男は著名な弁護士・張超で、元教え子である江陽の殺害を自供し、警察の捜査によってその証拠も見つかったことで事件は解決したかに思われた。しかし初…

ジョン・バカン『三十九階段』(東京創元社)

あらすじ 第一次世界大戦が目前に迫る英国。南アフリカから帰国した青年ハネーの前に謎のアメリカ人スカッダーが現れる。彼はあるスパイ組織によるギリシア首相カロリデス暗殺計画を知ってしまったとハネーに語ると、数日後、ハネーの部屋で何者かに殺されて…

ファビアン・ニシーザ『郊外の探偵たち』(ハヤカワ・ミステリ)

あらすじ 30年以上殺人事件とは縁遠い平和なニュージャージー州郊外のガソリンスタンドで店員が殺害された。保存中の現場に偶然出くわし子どもがお漏らしをしてしまったことがきっかけで、元FBIのプロファイラーで現在第5子を妊娠中のアンドレアは、今は落ち…

方丈貴恵『孤島の来訪者』(創元推理文庫)

『時空旅行者の砂時計』に続く〈竜泉家の一族〉三部作の第二弾。 あらすじ 今では無人島となっている幽世島(かくりよじま)では、45年前、島にいた13人もの人々が殺されるという凄惨な事件が起こっていた。その事件を題材にしたテレビ特番のロケを行うため…

方丈貴恵『時空旅行者の砂時計』(創元推理文庫)

主人公の加茂冬馬は、肺病を患った妻が重篤な状態に陥り絶望していた。すると突然謎の声が聞こえ、妻を救うには彼女の祖先を襲った“死野の惨劇”を阻止する必要があるという。いわれるがままに2018年から1960年にタイムスリップした加茂は、妻の祖母の双子の…